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制作日誌ラスト印刷編その1
 制作もいよいよ大詰め。
 前回制作した版をいよいよ紙に刷るわけです。

 最初に版を「リグロイン」という液体で拭き、余分な油をとります。
 「リグロイン」は薬局などで手に入りますが、お店の人に言わないと買えない危険物扱いの液体です。染み抜きとかにも使うらしいですが、何に使うの?って聞かれますよ・・。
 私の場合は専門の業者から買ってますので問題ないですけどね。

 そしていよいよインク盛り。
 メゾチントの場合私は、銅版画用インク(黒)にサクラの油性カラーインクを混ぜて使っています。あまりカラフルになると味わいが損なわれるので、分量はほどほどにしてますが。
 銅版画用インクのみですと、ぱっさりした感じなので白黒がぱっきりしてしまうんです。
 メゾの場合、ハーフトーンをしっかり見せたいので、ちょっと粘っこいインクにしています。
 インクはヘラを使ってよく練っておきます。

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 よく練ったインクを版にのせていくわけですが、このときのお役立ちアイテム「料理用のゴムベラ」。よくホットケーキなどでボウルにへばりついてるのまで綺麗にとる柄のついたヘラです。
 ケチケチしてるので家では「ケチベラ」という愛称で親しまれています。
 それの柄の部分を力技で抜き、先だけ使ってます!インクが版の上でよく伸びますよ。
 お世話になってる先生に教えていただきました。100円ショップで手に入るので便利&お手軽ですね。

 全体に満遍なくインクをのせていきます。

 長くなりそうなので、その1はここまで。
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by tealbelt121 | 2006-08-24 21:01 | 日記
いよいよ版制作段階
 前回下準備終わった版に、エスキース(下絵)をトレーシングペーパーとカーボン紙を使い転写して、↓の状態。
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 写真奥のダンボールに窓を開けトレーシングペーパーを貼り付けたものは、「遮光機」の代わりなんです。光を少し優しく差し込むようにすると、削った部分が白く反射して判り易くなるんですね。普通の状態で削ってると反射が眩しくてよくわからないんです。グラデーション等が特に。
 
 版の左側に置かれてるものは、「練り消しゴム」と「バニシャー&スクレーパー」です。
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 「スクレーパー」で削り、「バニシャー」で磨く・つぶすをします。
 「スクレーパー」は三角錐のように3つの刃が頂点で交わってるんですが、研ぐときこれが難しい・・。緩やかに丸みを帯びて頂点になるようにするので・・。
 「バニシャー」はスプーンのような形状です。しっかり白くしたいところは、油をつけてこれでよく磨くんです。また、スクレーパーで削らずこれのみでささくれをつぶすことによって淡い調子もだせたりします。

 練り消しゴムは、削ることで出た銅のカスを取るのに使います。吸い込んだら危ないですからね。マスクしたほうがいいんですが、つい息苦しくて・・。
 長生きしたい人はマスクつけましょうね。
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by tealbelt121 | 2006-08-06 11:14 | 日記