インクを全体にのばしたところで、今度は「寒冷紗」というガーゼの親玉のような布でインクをささくれに詰めるようにこすり込みます。
ギュギュと詰め込むように版全体にインクを詰めます。 ※寒冷紗は新品だと糊がついていてバリバリしているのでよく揉んでから使うと使いやすいです。 次にインクがついてほしくない表面を「寒冷紗」→「絹布」の順に拭きあげます。 このとき布は版につく表面にしわを作らないように持ちます。 力をいれずに版の表面をすべらせるように、版に均等に、平行にあたるように、腕全体(大きい版の場合は体全体)を使って動かします。 強くこすったり、力が一部だけに入ると、せっかく詰まったインクが取れてしまいますので。 ここからは私が勝手にやっている方法なんですが・・。 インクのつきが自分の思う通りの絵になってきたところで、細部チェック。 先ほどの方法では、細い白い線や点はなかなか油膜がとれなくてそのまま刷ると白はでません。 そこで指の腹をつかって油膜を取り除きます。 このとき、汗に注意!インクが刷れて絵に反映してしまいます。 強くこすらず、さきほどの布と同じで表面をなでるようにします。 ↑がインクの詰まった版です。 銅の輝きが綺麗で、版で飾っておきたいとかたまに思います。 この版を「プレス機」のベッドプレートにセットし、湿らせておいた刷り紙をのせて、いざ印刷ー。 ※刷り紙は銅版画のような凹版刷りの場合、へこんだ部分にインクがあるため、版に食い込むようにするために水につけておいて、表面の水気をとり刷ります。 ↑が「プレス機」。自宅のものなので小さめです。 完成した版画は個展のDMに使用してます。 #
by tealbelt121
| 2006-09-15 20:48
| 日記
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